フォグコンピューティングを実現するCisco IOx
このような背景から、シスコは、本記者発表で、前述のフォグコンピューティングを実現するためのソフトウェアアーキテクチャとして、Cisco IOxを発表した。
Cisco IOxは、シスコのネットワークOS 「Cisco IOS」(IOS:Internetwork Ope-rating System)とオープンソースのLinuxオペレーティングシステム(OS)の2つの技術を使用している。
ジュレ氏は、IoT時代のデバイスやアプリケーションの開発において障壁となるのは、産業プラットフォームにおける規格の不統一であるとしている。例えば、デバイスの接続に関しても、シリアル接続やUSB接続、ZigBeeなど、いくつもの規格がある。同社は、今後IOx対応機器の導入の促進を行うことによって、デバイスやサービスの開発企業が接続先の規格に捉われずに開発を行えるオープンな開発環境を提供したいとしている(図6)。
図6 IOxの導入イメージ
〔出所 シスコシステムズ記者発表資料(2014年2月)を元に作成〕
シスコでは、IOxの導入を促進するため、今後、電力におけるスマートグリッドや、製造分野におけるスマートファクトリー、交通システム分野などさまざまな業種の企業と協力して開発を進めていくという。また、Cisco IOxに対応した製品が、「819 ISR」(サービス統合型ルータ)、「CGR 1120」(屋内用Connected Grid Router、スマートグリッド用ルータ)、「CGR 1240」(屋外用Con-nected Grid Router)をはじめとして、順次リリースされる予定である(写真2、写真3)。
写真2 Cisco IOxに対応した製品819 ISR。左が標準タイプの819G、右が強化タイプの819HG。819HGは、周囲温度などが苛酷な環境や、低電力消費が必要となる環境などでも利用できる。
〔出所 シスコシステムズ サイト(http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/c800isr/prodlit/pdf/data_sheet_c78-678459.pdf)より〕
写真3 屋外用Connected Grid RouterのCGR 1240(左)と、屋内用Connec-ted Grid Router CGR 1120(右)
〔出所 シスコシステムズ サイト(http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/cgr1000/prodlit/pdf/datasheet_c78-696278.pdf)より〕