今後の展開:「ビジネス連携支援事業」などのロードマップ
「IVI公開シンポジウム2016 - Spring -」で発表された成果をもとに、さらに活動を発展させるため、プラットフォーム以外にもすでに新しい取り組みが行われている。
〔1〕今後の活動の発展に向けた「ホワイトペーパー」などの公開
まず、2016年3月末に向けて、これまでの活動を整理して理解を深め、発展させるために、次のような各種文献などを発行する。
- 業務シナリオ解説書
- ゆるやかな標準活用手引き
- IVIリファレンスモデル辞書V1(バージョン1)
- ホワイトペーパー「つながる工場」(日本語、英語)
〔2〕IVIの2016年度の「ビジネス連携支援事業」
さらに2016年度は、プラットフォーム整備事業をはじめとする新しい事業を展開する。また、引き続き2015年度に展開してきた20にも及ぶWG(業務シナリオ)を実証してきた経験を発展させ、2016年度も図4に示すような「ビジネス連携支援事業」のロードマップを推進する。
図4 「ビジネス連携支援事業」のロードマップ
出所 西岡 靖之:「-IVI今後の取り組み-IVIプラットフォーム計画」、平成28(2016)年3月10日、https://www.iv-i.org/docs/doc_160310_g05.pdf
さらに2016年度は、従来の東京中心の活動から、中小企業の多い地方への展開を行うため、県や市などの自治体と協力して、IVIの地方セミナー・ワークショップを数回程度、開催する。
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同シンポジウム会場では、2016年3月2日に、プラットフォームIndustrie 4.0とIICが正式に連携することに合意したことも紹介され、注目された。
このように、今後、第4次産業革命が進展していく過程で、各分野において「国際的な協調と競争」がさらに激しくなると予想される。日本がIVIなどの現場主体の活動を通して、引き続き「ものづくり日本」、「ロボット大国日本」を発展させて、世界をリードしていくことに期待したい。