[トピックス]

ネガワット取引市場の創設に向けて需要家向け「DRハンドブック」が公開

2017/02/05
(日)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

 経済産業省は、VPP(仮想発電所)構築の実証事業として、すでに7個のVPP実証事業と19個のDR(デマンドレスポンス、電力の需給制御)実証事業をスタートさせているが、その第1次(2016年度)の実証結果が2017年3月にまとまる予定である。

 経済産業省は、VPP(仮想発電所)構築の実証事業として、すでに7個のVPP実証事業と19個のDR(デマンドレスポンス、電力の需給制御)実証事業をスタートさせているが、その第1次(2016年度)の実証結果が2017年3月にまとまる予定である。これらを背景に、今後のDRの普及に向けて、『ディマンドリスポンス(ネガワット取引)ハンドブック』が作成され、2016年12月28日に公開された注1

 DRとは、電気の需要量と発電量(供給量)のバランスをとり、制御する取り組みである(図注2)。特にアグリゲータを介しての需要抑制量(ネガワット)取引は、平成29(2017)年4月1日からネガワット取引市場が創設されることもあって、今後の普及が期待されている。しかし、この実施にあたっては、実際に需要量の制御を行う需要家の協力が必要不可欠となることから、主に需要家向けにネガワット取引の仕組みやその参加方法などをまとめハンドブックとして作成された。

図 ディマンドリスポンス(DR)の種類(需要制御の種類)

図 ディマンドリスポンス(DR)の種類(需要制御の種類)

出所 http://www.meti.go.jp/press/2016/12/20161228004/20161228004-1.pdf


注1 http://www.meti.go.jp/press/2016/12/20161228004/20161228004.html
http://www.meti.go.jp/press/2016/12/20161228004/20161228004-1.pdf

注2 需要制御には、「上げDR、上げ下げDR、下げDR」などの種類がある。ハンドブックでは「下げDR」が主な対象となっている。

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...