[DistribuTECH2018レポート]

加速するDER(分散型エネルギー源)のグリッドへの取り込みの流れ

― ハードウェアからソフトウェアへの移行が活発化―
2018/04/01
(日)
高橋 洋平 株式会社西原エネルギー 代表取締役

北米とともに欧州のDERのグリッドへの取り込みも加速

 このように活況だったDistribuTECHおよびOpenADRのブースであったが、留意すべき点は、両者とも北米中心の動向であるという点である。DistribuTECHはあくまで「北米最大の電力見本市」であり、出展企業も来場者もほぼ米国とカナダに偏っており、「DistribuTECH=グローバル・トレンド」と見なすのは早計である。

 もちろん、欧州は北米以上にDERのグリッドへの取込みが加速しており、技術開発のニーズは北米同様、非常に高い水準にある。しかし、例えば標準規格の視点から見ると、OpenADRは北米・アジアでは普及が進んでいるものの、欧州での採用はほとんどない状況である。したがって、DERのグリッドへの取り込みという源流のニーズは、グローバルで共通する流れであるとしても、その技術アプローチにはいくつもの選択肢や分岐点があり、この点に留意して今後も市場動向をウォッチしていく必要がある。

Profile

高橋 洋平(たかはし ようへい)

株式会社西原エネルギー 代表取締役

国内電気メーカー、経営コンサルティングファーム、インキュベーション会社勤務を経て、現在はデマンドレスポンスをはじめとするスマートグリッド向けソリューション開発・販売の事業に国内外で幅広く従事している。
米国ロチェスター大学で学士号(BA)、米国デューク大学で経営学修士号(MBA)を取得。

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