「サーティフィケーションマーク」取得製品群
続いて、「サーティフィケーションマーク」を取得した機器を提供する各社が、自社のIoTセキュリティに対する姿勢とともに機器を紹介した。
今回紹介された取得製品は、JVCケンウッドの通信型ビデオカメラ(写真3)、日立オムロンターミナルソリューションズの高セキュリティATM(写真4)、オムロンソーシアルソリューションズのクレジットや電子マネーなどに対応した決済端末(写真5)、文化シャッターの出先から操作や状況確認ができる住宅用窓シャッター(写真6)、リンナイの外部から操作可能な給湯リモコン(写真7)の5製品だった。今回の取得はレベル1のみで、レベル2と3については2020年4月開始を目指すという。
CCDSスマートホームワークグループの主査を務める積水ハウス 技術業務部 課長の南 裕介(みなみ ゆうすけ)氏は、スマートホーム関連の2製品が取得したことに注目してほしいと述べた。
なお、これらのサーティフィケーションプログラム取得製品には、三井住友海上火災が提供する「IoTサイバー保険」が自動的に付帯されることが決定している。
最後に行われた質疑応答で、「サーティフィケーションプログラム」の今後の広がりについて質問された荻野氏は、「消費者はまだ、セキュリティが保証されることのお得感に気づいていない部分がある。人々が多く目にする製品、多数出荷される製品を作るメーカーが仲間に加わっていく過程で、プログラムをより広げていけるだろう」と展望を語った。
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