北九州市と周辺6市町(直方市、行橋市、小竹町、鞍手町、みやこ町、築上町)は、2021年6月24日、共同で、令和3(2021)年度から、公共施設(区役所・小中学校・公民館・EV急速充電等)で使用する電力を、100%再生可能エネルギーに切り替える「再エネ100%北九州モデル」(図)の取り組みを開始した、と発表した。
図 「再エネ100%北九州モデル」の導入のステップ(3ステップのうちのステップ1)
北九州都市圏域(注)では、すでに246施設(うち北九州市は239施設)に再エネ100%電力を導入しており、GIS(地理情報システム)を利用して、北九州都市圏域におけるCO2削減効果の「見える化」を実施している。これによって、これまで実現したCO2削減量は3,993.47トン/年となっている。
「再エネ100%北九州モデル」は、2025年までに完了予定の「ステップ1」(北九州市は239施設に導入済み)に続いて、IoTやAIを活用して「ステップ2」、「ステップ3」へと進化させ、太陽光パネル、蓄電池、省エネ機器導入を促進する。
この「再エネ100%北九州モデル」の普及によって、北九州都市圏域では、①再エネ100%電力を安価かつ安定的に導入できる体制を構築し、②再エネ100%電力を必要とする中小企業の競争力を強化し、③「環境と経済の好循環」(サーキュラーエコノミー)の実現を目指す。
(注)北九州市と周辺6市町。