[トピックス]

水素を市街地に送る「北九州水素タウン」

2014/09/01
(月)

国際的に水素自動車の開発が急速に進むなか、いよいよトヨタ自動車が2014年度内に燃料電池自動車(FCV)を市販すると発表(2014年6月)し、水素エネルギーが大きな注目を集めている。北九州水素タウン(北九州市八幡東区東田地区)は、新日鐵住金 八幡製鐵所から生成された副生水素を利用して、市道に敷設されたパイプラインを通して一般住居や商業施設、公共施設等に設置した純水素型燃料電池に水素を供給し、得られた電力や熱を利用するもの。同タウンは、経済産業省の水素利用社会システム構築実証事業で世界初の次世代型水素エネルギーモデル都市として建設され、2011年1月から運用が続けられている。主な実証内容は「水素供給技術の実証」「家庭用・業務用の純水素型燃料電池の運転実証」(表参照)「太陽光発電、蓄電池との連系実証」など。

国際的に水素自動車の開発が急速に進むなか、いよいよトヨタ自動車が2014年度内に燃料電池自動車(FCV)を市販すると発表(2014年6月)し、水素エネルギーが大きな注目を集めている。

北九州水素タウン(北九州市八幡東区東田地区)は、新日鐵住金 八幡製鐵所から生成された副生水素を利用して、市道に敷設されたパイプラインを通して一般住居や商業施設、公共施設等に設置した純水素型燃料電池に水素を供給し、得られた電力や熱を利用するもの。同タウンは、経済産業省の水素利用社会システム構築実証事業で世界初の次世代型水素エネルギーモデル都市として建設され、2011年1月から運用が続けられている。主な実証内容は「水素供給技術の実証」「家庭用・業務用の純水素型燃料電池の運転実証」(表参照)「太陽光発電、蓄電池との連系実証」など。

表 北九州水素タウンで使用されている水素燃料電池

表 北九州水素タウンで使用されている水素燃料電池

〔出所 水素供給・利用技術研究組合、http://hysut.or.jp/information/pdf/pamph02.pdf〕

3年半にわたる実証は、水素のパイプライン供給が安全にでき、定置用純水素型燃料電池をコミュニティレベルで利用することで、水素をエネルギーとして効率的かつ効果的に利用できることを実証したとしている。都市ガスのように安定的な水素の利用に拍車がかかると、高騰する輸入燃料の価格問題も解消され、期待が大きい。

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...