[特別レポート]

シーメンス、サプライチェーンのCO2排出量の管理ソリューション「SiGREEN」を2022年半ばに提供

― オープンなEstainiumネットワークを立ち上げ、スコープ3の排出量を定量化 ―
2022/02/05
(土)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

カーボンニュートラルな産業界に近づくことができるか

 SiGREENは、2021年11月の発表後、現在、ドイツを中心とした企業で実証試験を行い、2022年半ばに初版を製品リリースする。

 日本では、現在、複数の企業に個別に紹介している段階で、実証試験はこれからである。

 ITの先進企業であるマイクロソフトは2030年までにカーボンネガティブ(CO2排出量をマイナスにする)の会社を目指すとし、またアップルは2018年4月に自社はCO2排出ゼロを実現し、2030年には同社製品のサプライチェーンと製品のライフサイクル間でもカーボンニュートラルを実現することを発表している。

 グローバルにビジネスを展開している日本企業も、CO2ネットゼロを実現できなければ、ビジネスができなくなるという新しい商業ルールの中で、自社のサプライチェーンのCO2排出量を正確に把握し、どのような調整をすれば効率的なCO2削減ができるのかを知る必要がある。

 オートメーション技術と産業ソフトウェアのリーディングカンパニーであるシーメンスが開発した新たなソリューション「SiGREEN」は、カーボンニュートラルな産業界の実現に効果を発揮できるのか、今後の実証試験の結果と製品リリースに注目したい。

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