[技術動向]

RFIDの基礎と最新動向(番外編1):国内の自動認識技術関連の展示会を紹介

2006/10/17
(火)
SmartGridニューズレター編集部

本連載「RFIDの基礎と最新動向」では、2006年から各種産業分野で本格的な運用事例が目立ちはじめたRFIDの基礎から応用例、最新動向までを取り 扱います。ここでは、連載の番外編として、RFIDに関する国内の展示会を紹介します。いまだその産業用途が発展途上と言えるRFIDに関しては、展示会 で全く新しい技術・製品・サービスが発表されることも珍しくありません。情報収集の一助として参考にしてください。

代表的な4つのRFID関連展示会

RFIDに関するまとまった情報を入手できる展示会として代表的なものは、次の4つがあります。

【1】IC CARD WORLD

(次回開催:2007年3月6日~9日開催)

主催:日本経済新聞社
詳細http://www.shopbiz.jp/contents/IC/9_100.phtml

名称に「IC CARD」が付いているものの、半分近くがRFIDに関する展示となっています。さらに、同時に開催される「RETAIL TECH JAPAN」や「JAPAN SHOP」では、流通業や小売業を対象にしたRFIDシステムが出展されることが多く、IC CARD WORLDとともに見ておく価値があります。ここ数年は、特別企画として、FeliCa Worldが同時開催されており、2007年もFeliCa World 2007が同時開催されます

【2】自動認識総合展

(直近の開催:2007年2月15日~16日、自動認識総合展 大阪)

主催:社団法人自動認識システム協会
詳細http://www.autoid-expo.com/

バーコードや2次元シンボル、RFID、バイオメトリクスなど、自動認識システム関連のメーカーなどから構成される業界団体が主催する展示会で、ハードウェア単体やシステムに関する出展が充実しています。

【3】TRONSHOW

(次回開催:2006年12月5日~7日)

主催:T-Engineフォーラム/社団法人トロン協会
詳細http://www.tronshow.org/

組込みシステムの1つであるTRONとその関連技術に関する展示会ですが、TRONの適用分野であるユビキタス・コンピューティングでRFIDを利用することなどから、TRONSHOWでは、RFIDが展示の中で大きな比率を占め、T-Engineフォーラムなどが進めるRFIDシステムの現在を知ることができます。

【4】RFIDソリューションEXPO

(次回開催:2007年5月16日~18日)

主催:リード エグジビション ジャパン
詳細http://www.ridex.jp/

2006年6月に第1回が開催されたばかりで、まだ歴史は浅いのですが、RFID専門の展示会ということで、今後が楽しみです。2006年は68社が出展しました。

***

このほか、ネットワーク・コンピューティングの展示会「Interop Tokyo 」(次回開催:2007年6月13日~15日)や慶應義塾大学SFC研究所が主催する「SFC Open Research Forum 」(次回開催:2006年11月22日~23日)では、EPCglobalの研究機関であるAUTO-IDラボ・ジャパンのRFIDに関する実証実験が行われたことがあるほか、Interop TokyoではRFIDに関連する出展やセミナーが行われています。

さらに、まとまった情報は得にくいかもしれませんが、上記以外の各種の展示会(家電やネットワーク機器などの)や、メーカーが主催するプライベート・ショーにもRFIDに関連する出展などが行われています。

なお、2006年9月に行われた自動認識総合展については、本サイトの『「自動認識総合展 AUTO-ID EXPO 2006」レポート 』でも取り上げていますので、本記事とあわせてご覧ください。次回の連載第4回でも詳しく取り上げます。

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