[標準化動向]

802.16(BWA)の標準化動向(3):IEEE 802.16e-2005におけるOFDM/OFDMA

2006/10/18
(水)
SmartGridニューズレター編集部

OFDMA (Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式は、サブチャネル(サブキャリアを分割した周波数軸の論理チャネルと、時間スロットの組み合わせからなる)を各ユーザーに割り当てる多重方式を用いる。

モバイル通信における電波伝搬では、伝搬環境が連続的かつ、複雑に変動する。これに対しては、サブチャネルを単位に無線リソースの割当て制御を実施することで、電波状態に応じて周波数(サブチャネル)とシンボル(時間的スロット)を変え、ユーザーに電波状態の安定した環境を提供する。

図3に、OFDMA方式のフレーム構造の概念図を、図4(1)にOFDM方式のサブチャネル割り当て概念図を、図4(2)にはOFDMA方式のサブチャネル割り当ての概念図をそれぞれ示す。

図3 OFDMA方式のフレーム構成図
図3 OFDMA方式のフレーム構成図(クリックで拡大)
 
図4 OFDM/TDDおよびOFDMA/TDD方式のユーザー割り当て概念図
図4 OFDM/TDDおよびOFDMA/TDD方式のユーザー割り当て概念図(クリックで拡大)

また、サブチャネルごとのリソース制御の手順は、隣接するセル間のサブチャネルの割り当てにも適用され、相互に隣接するセルに異なる識別番号(ID)を付与し、識別番号によってサブチャネルの周波数の組み合わせを変化させることで、隣接セル間のサブチェンルャネル割り当ての重複を軽減する制御を行っている(図5)

図5 モバイルWiMAXのセル配置とセル間干渉の回避概念
図5 モバイルWiMAXのセル配置とセル間干渉の回避概念(クリックで拡大)
 

次回は「ARQ/ハイブリッドARQ(HARQ)」を解説します。

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