電子マネー「nanaco」
プリペイド/ポストペイ両方に対応
セブン-イレブンやイトーヨーカドーの持株会社であるセブン&アイ・ホールディングスが提供する非接触ICカードによる電子マネー「nanaco」(ナナコ)を紹介するコーナーが、凸版印刷のブース内に設置されました。
2007年春にセブン-イレブンから始め、2007年秋以降にイトーヨーカドーなどグループ各店に広げる予定です。ポイントサービス機能を搭載するほか、事前に入金しておくプリペイドや、後払いとなるポストペイのアプリケーションも搭載し、1枚のICカードで両方の支払い方式に対応できます。ちなみに、1枚のICカードで両方の支払い方式に対応するのは、世界初とのことです。さらに、おサイフケータイへの対応も予定されています。
VISAの決済サービス
Visa Touch
カード会社として世界的なブランドであるVISAが提供する非接触ICカードを利用した決済サービスが「Visa Touch 」です。
Visa Touchは、通常のクレジットカードのサブカードとして、非接触ICカードのカードを追加発行するか(カード型)、おサイフケータイを使用します(ケータイ型)。
Suicaを利用した「出席管理システム」
東芝プラントシステムの「出席管理システム」は、国内初の、Suicaで学生を特定するシステムです。学生は、教室でリーダー(写真17)にSuicaをかざすことで、授業への出席が登録されます。リーダーは、バッテリーを内蔵していて、単体での動作が可能となっています。そして、授業終了後、教員はリーダー管理室へリーダーを持参し、蓄積したSuicaのIDを管理端末に転送します。2007年9月から山野美容専門学校と山野医療専門学校での運用が予定されていて、全学生約3,000名がSuicaで出席の登録を行うことになります。
マルチ決済端末
異なる決済方法に1台で対応
Suica、Edy、iD、QUICPayなど、複数の決済方法に1台の端末で対応できるマルチ決済端末やマルチ決済サービスなども各社から出展されました。NTTデータの「マルチ決済サービスソリューション」(写真18)は、SuicaやPASMO、iDでの決済に1台で対応可能なマルチ決済端末を提供するだけでなく、各決済事業者との調整を実施し、決済センターに接続する仕組みの構築なども提供します。さらに、ポイントやクーポンの機能を追加できる拡張性も備えています。FeliCa Networksのブースに展示されていたNECのPOS端末(写真19)では、Suica(PASMO)やiD、Edyだけでなく、QUICPay、Visa Touchなどの決済にも対応します。
非接触ICカードはブレイク直前
これまでのIC CARD WORLDでは、ICカードだけでなく、RFIDに関する出展も少なくなかったのですが、今回は、ICカード関連の出展が圧倒的に多いという印象でした。ICカードと言えば、FeliCa(FeliCaカード)やモバイルFeliCaということになりますが、開催に先立つ3月1日には、FeliCaの出荷累計が2億個を超えたとの発表がありました。1億個の達成には、9年が必要でしたが、2億個の達成には、1年半しかかかりませんでした。
この背景には、おサイフケータイの登場と普及が考えられます。おサイフケータイについては、3月8日、ドコモから、おサイフケータイの契約数が2,000万を超えたという発表がありました。対応機種も増えており、おサイフケータイの契約数もさらに増えるでしょう。
また、PASMOのサービス開始などもあり、3億個の達成にも、それほどの時間がかからないことが予想されます。非接触ICカードの用途も乗車券や電子マネーから、クレジットカードのサブカード、IDカード、ポイントカードなどへ広がっていて、いよいよ非接触ICカードのブレイクが目前に迫っているのではないでしょうか。