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深刻な地球温暖化問題等を解決するため、温室効果ガス（排出ガス）削減目標を定めた国家間で結ばれる国際法上の条約（広義の条約）。COP3（第3回気候変動枠組条約締約国会議）で採択された。正式名称：「気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書」（ Kyoto Protocol to the United Nations Framework Convention on Climate Change、略して「Kyoto Protocol」と言われる）。COP3［→］は1997年12月に京都市で開催され、同年12 月11日に京都議定書を採択、8年後の2005年2月に発効した〔この間各国で批准（締結）が行われ、発効条件（55カ国以上の締結等）が満たされたため〕。全体としてCO2やメタン（CH4）など6種類の温室効果ガス（排出ガス）を2008年〜2012年の間（「第1約束期間」）に、1990年比で最低5％削減することを目標として設定。そのうえで、締結ごとに各国の削減目標が決められた（例：日本6％、EU8％等）。しかし、排出ガス量の多い中国（1位）や米国（2位）が批准していない（削減義務がない）まま、第1約束期間の終了となる2012年末が1年後に迫った。そこで、2011年（11/28〜12/11）に南アフリカ・ダーバンで開催されたCOP17（194カ国・地域の代表が参加）では、京都議定書の延長を決定〔「第2約束期間」の設定：2013年から5年間、または8年間を併記。どちらを選択するかはOP18（カタール国で開催）で決定する〕。また、すべての国が参加する新しい枠組みを2015年までに採択し、2020年には発効することが盛り込まれた（「ダーバン合意」）。