センコーと積水ハウス、EVトラック充電にオーナー由来の再エネ電力を活用し物流脱炭素化へ!
2026年10月9日 (金曜) 14:35
センコー株式会社(以下、センコー)と積水ハウス株式会社(以下、積水ハウス)は、積水ハウス関東工場(茨城県古河市)において、「積水ハウスオーナーでんき」で調達した再生可能エネルギー(以下、再エネ)電力を、住宅部材配送用EVトラックの充電に活用する取り組みを2026年6月から開始(運用)しており、10月1日に発表した。
EVトラック導入に続く「充電電力の再エネ化」
脱炭素社会の実現に向けて、物流分野のCO2排出量削減も重要な課題となっている中で、2023年9月、センコーが積水ハウス向けの住宅部材配送用に、平ボディ中型クラスのEVトラック「eCanter」を導入。茨城県古河市のセンコー茨城車輛(いばらきしゃりょう)センターに2台を配備し、積水ハウス関東工場から建築現場などへの配送を行っている。
今回の取り組みは、2026年6月より同センター内の充電設備を活用し、「積水ハウスオーナーでnき」(後述)による電力供給を開始しているというもの(写真1)。住宅部材を運ぶトラックのEV化にとどまらず、拠点内の充電設備を通じて走行エネルギー自体も再エネ化することで、輸送工程におけるCO2排出量削減(脱炭素化)を一層推し進める。
なお、「積水ハウスオーナーでんき」で調達した電力を住宅部材の物流に活用するのは今回が初めて。
写真1 センコー茨城車輛センター内の充電設備(右)とEVトラック「eCanter」(左)
「積水ハウスオーナーでんき」とは:オーナーとともに目指す「RE100」
「積水ハウスオーナーでんき」は、FIT(固定価格買取制度)の買取期間を満了(卒FIT)注1した積水ハウスの住宅オーナーから、太陽光発電による余剰電力を買い取るサービスで、自社グループの事業活動に活用する仕組み(図1)である。2019年1月31日にサービスを公表し、同年11月より事業を開始した。
業界最高水準の売電単価11円/kWh注2で買い取り、積水ハウスの事業所や工場、展示場などで活用することで、オーナーとともに「RE100」注3(再エネ100%)の達成を目指す。
図1 「積水ハウスオーナーでんき」の仕組み
積水ハウスの住宅オーナーから買い取った太陽光発電の余剰電力を電力網経由で調達し使用する。積水ハウスは2017年10月、建設業界では国内で初めて、事業活動で使用する電力を100%再エネにすることを目指す「RE100」に加盟した。
RE100:100% Renewable Electricity。事業活動によって生じる環境負荷を低減させるために設立された国際的な環境イニシアティブ。
出所 積水ハウス株式会社 ニュースリリース、オーナー様と共に脱炭素を目指す「積水ハウスオーナーでんき」令和5年度「気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞、2023年11月15日
住宅から物流へ繋ぐ再エネ循環と今後の展望
今回の実運用によって、住宅で生み出された再エネを部材配送に活用する、「オーナー」「積水ハウス」「センコー」が連携した新たな再エネ循環モデルが実現した。
センコーと積水ハウスは今後、関東工場での運用状況やCO2排出量削減効果を検証しながら、他工場への展開も検討し、バリューチェーンに関わる事業関係者との共創を通じて、物流を含むサプライチェーン全体の脱炭素化を進めていく。
【取り組みの概要】
・運用開始:2026年6月~
・実施場所:積水ハウス株式会社 関東工場(茨城県古河市)
・対象車両:センコーが積水ハウスの住宅部材配送に使用するEVトラック2台
・使用電力:「積水ハウスオーナーでんき」により調達した再エネ
・用途:関東工場を拠点とした資材配送
注1:卒FIT:2009年に開始された、再エネを一定価格で一定期間買い取る固定価格買取制度(FIT制度。住宅用太陽光10kW未満)の10年間の買取期間が満了すること(2019年11月より順次開始)。
注2:売電単価「11円/kWh」の有効期間は、2026年4月1日~2028年3月31日まで2年間延長。
注3:RE100:100% Renewable Electricity。事業活動によって生じる環境負荷を低減させるために設立された国際的な環境イニシアティブ。
参考サイト
積水ハウス株式会社 ニュースリリース、オーナー様と共に脱炭素を目指す「積水ハウスオーナーでんき」令和5年度「気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞、2023年11月15日



