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富士通、電力小売事業者向け顧客管理・料金計算パッケージソリューションを販売開始

2016/01/26
(火)
SmartGridニューズレター編集部

2016年1月26日、富士通株式会社(以下:富士通、川崎市中原区、代表取締役社長:田中 達也)は、電力小売事業者向け顧客管理・料金計算パッケージソリューション「FUJITSU Intelligent Society Solution E3CIS」(以下:E3CIS)を開発し、2016年2月上旬より販売開始することを発表した。

「E3CIS」は、富士通がこれまでに構築したユーティリティ事業者向けシステムのノウハウを基盤として、電力小売事業を展開する上で中核業務となる顧客管理や利用料金の計算や請求・収納などの機能をパッケージ化したソリューションとなる。電力小売事業への参入を目指す事業者は、「E3CIS」を活用することにより、スムーズに事業を立ち上げ、運用をすることが可能となる。(図参照)
 図 「E3CIS」ソリューション イメージ

製品の特長

  1. Energy(エネルギー):電力小売事業における必須機能をパッケージとして提供
    電力小売事業を展開する上で必須となる顧客管理や料金計算などの一連の機能をパッケージとして提供する。加えて、富士通がこれまでに行ってきた、電力広域的運営推進機関※1や一般送配電事業者※2の電力小売事業関連システムの開発で得た知見を活かし、小売全面自由化に係る制度上必要となる「スイッチング支援システム」※3や「託送業務システム」※4との連携機能も標準機能として提供する。そのため、ユーザーは電力小売業務をスムーズに立ち上げることが可能となる。
     
  2. Efficiency(効率性):市場環境の急速な変化に対応可能な料金計算機能
    料金計算機能にBRMS※5技術を採用しているため、アプリケーション自体への変更を加えることなく、料金メニューの追加や改定などの設定変更が可能となる。そのため、新たな料金プランやサービスの追加・変更に伴うシステム変更にかかる時間を短縮し、市場のニーズへの迅速な対応を可能にする。
     
  3. Extensibility(拡張性):多様な業務形態に対応可能な拡張性
    「E3CIS」とは別に提供される、需要家からの加入申込みWeb受付や、料金メニューを開発する際に必要となる収支シミュレーションなどの拡張機能と組み合わせた導入にも対応する。さらに、電力小売事業者の需給管理システム※6や収納代行会社とのスムーズなシステム連携、「E3CIS」を介したサービス提供を得意とするBPOサービス事業者(顧客登録、問い合わせ対応などの業務を代行する事業者)とのマッチングなどにより、電力小売事業者の多様な業務形態に幅広く対応できる。

パッケージライセンス価格は1,260万円(10,000需要家)から(導入費用は別途個別見積り)となり、富士通では今後5年間で売上高100億円の売上目標を掲げる。


※1 電力広域的運営推進機関:電源の広域的な活用に必要な送配電網の整備を進めるとともに、全国大で平常時・緊急時の需給調整機能を強化することを目的に設立された、全ての電気事業者が会員となることが義務付けられた機関。(参考:リンク

※2 一般送配電事業者:送配電網を保有・管理し、送配電ネットワーク内の電気の安定供給を保つ事業者。

※3 スイッチング支援システム:電力広域的運営推進機関が運用し、電力小売事業者と一般送配電事業者間の電力託送契約の切り替え(スイッチング)を支援するシステム。(参考:リンク

※4 託送業務システム:各需要家の電力使用量を直接管理している一般送配電事業者が、電力小売事業者に各需要家の電力使用量に関する情報を提供するためのシステム。

※5 BRMS:Business Rule Management Systemの略。アプリケーションとは独立したリポジトリデータベースでビジネスルール(業務上の規則、条件、判断基準など)を定義・管理することで、アプリケーションには変更を加えることなく、複雑な業務判断を自動的に実行、管理することを可能にするシステム。「E3CIS」は、レッドハット社のBRMSソフトウェア「Red Hat JBoss BRMS」を採用。

※6 需給管理システム:各電力小売事業者が、電力需要量に合わせて供給量を一致させる(同時同量)ための管理システム。需要予測支援および電力供給量管理、電力市場取引などをおこなう。

■リンク
富士通

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