2016年5月20日、国土交通省(以下:国交省)は、自動運転の国際基準化にオールジャパンで対応するため、官民からなる連携組織「自動運転基準化研究所」を2016年5月24日に設立することを公表した。
同研究所の取組により、日本の自動運転技術を国際標準化とすることを狙う。
◆背景
自動運転技術の開発・実用化を促進するとともに、我が国自動車メーカーや部品メーカーが自動運転分野において国際競争力を確保するためには、官民一体となって国際基準化等の議論を主導する必要がある。このため、必要なデータを準備し十分に戦略を練った上で国際的な議論に臨めるよう、自動車基準認証国際化研究センター(以下:JASIC※)を設立することとした。
◆JASIC概要
- 役割
自動運転に関する国際基準策定の全体戦略を策定するとともに、以下の活動を統括。
・国連自動車基準調和世界フォーラム(WP29)の議論への対処方針の検討
・国連自動車基準調和世界フォーラムにに対応するための基礎調査・研究
・主要国政府、メーカー、研究機関との連携、働きかけ
・標準化活動との連携(経済産業省/ISO・JIS)
・国内外の自動運転を巡る状況に関するシンポジウムの開催
- メンバー
国土交通省、経済産業省、(独)自動車技術総合機構、(一社)日本自動車工業会、(一社)日本自動車部品工業会、(公社)自動車技術会【標準化関係代表】、(一財)日本自動車研究所、自動車基準認証国際化研究センター(JASIC)、その他自動運転・基準の関係機関
※ JASIC(Japan Automobile Standards Internationalization Center):JASICは、自動車の基準・認証制度などの国際化推進化活動を目的として、これらに関する事業実施における官民連携の役割を担う。
■リンク
国交省