ACCESSは2017年1月17日、IoTサービスの開発を計画している企業向けに、LoRaWANを利用したサービス開発の支援を始めた。サービスの企画から、開発、運用に至るまで一貫して支援する。
支援する企業にはLoRaWANネットワークを構築できる機材と環境を提供する。具体的にはLoRaWAN通信機能を持つセンサー機器、LoRaWANゲートウェイに加えて、クラウド上のサーバーを組み合わせてLoRaWANネットワークを利用できる形で提供する。クラウド上のサーバーとしてはLoRaWANネットワークと接続するサーバーと、アプリケーションサーバーを用意する。さらに、センサー機器を監視制御する管理サーバーも提供する。管理サーバーは、センサー機器からのデータを集計した結果をグラフなどの形で表示する機能も備えている。
図 ACCESSが提供するLoRaWANネットワーク環境
出所 ACCESS
センサー機器はGPS、温湿度、照度、気圧、地磁気、3軸加速度の各種センサーを内蔵するほか、押しボタンも備える。ゲートウェイ機器はLoRaWANネットワークとインターネットの間を中継する。Ethernet端子と無線LAN通信機能を備えており、どちらかを利用してインターネットに接続する。オプションを利用するとSIMカードを装着して、携帯電話通信網を使えるようになる。
図 センサー機器(左)とゲートウェイ機器(右)
出所 ACCESS
ACCESSは以上の環境を提供した上で、IoTのセンサー機器を活用したサービスの企画からアプリケーション開発、運用まで支援する。ACCESSはBluetooth Low EnergyのBeaconを利用したサービス構築を支援する「ACCESS Beacon Framework」を提供しているが、今回のLoRaWANを利用したサービス開発支援では、ACCESS Beacon Framework提供で蓄積したノウハウを活用するとしている。
またACCESSは、今回の発表に先立ってLoRaWANの使用を策定するLoRa Allianceに加盟したことも明らかにした。今後、LoRa及びLoRaWANの普及を目指して活動を展開してくという。
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ACCESS