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さくらインターネット、IoTサービス「sakura.io」をMicrosoft Azure IoT Hubと接続

2017/05/11
(木)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

さくらインターネット、日本マイクロソフト、アイティーエムの3社は、IoT関連事業で協業することを発表した。

さくらインターネット、日本マイクロソフト、アイティーエムの3社は2017年5月9日、IoT関連事業で協業することを発表した。協業の第1弾として、さくらインターネットが提供しているクラウドのIoTサービス「sakura.io」と、「Microsoft Azure IoT Hub」を機密性の高い通信で接続したことも明らかにした。さくらインターネットと日本マイクロソフトは、この接続を実現するために両社共同で検討を重ね、作業したという。

sakura.ioは、専用のIoT端末向け通信モジュール「さくらの通信モジュール」からLTE閉域網でさくらインターネットのデータセンターに接続し、データセンター側ではIoT端末の認証、データの蓄積などの基本的な機能を提供している。通信モジュール1基につき、月額60円(税別)からでクラウドサービスを利用できるという低価格設定が魅力のサービスだ。

図 「さくらの通信モジュール」。モジュール自体の価格は1つ8000円(税別)

図 「さくらの通信モジュール」。モジュール自体の価格は1つ8000円(税別)

出所 さくらインターネット

sakura.ioのデータセンターと、Microsoft Azure IoT Hubを提供するデータセンターが機密性の高い通信でつながったことにより、「さくらの通信モジュール」で得たデータをsakura.ioからMicrosoft Azure IoT Hubに送信して、「Stream Analytics」「HDInsight」「Azure Machine Learing」などのデータ分析サービスを利用して収集したデータを詳細に分析することが可能になる。大がかりなシステム開発は必要なく、管理コンソール上の操作で連携動作を設定できるという。

さくらインターネットは日本でIoTシステムを構築しようとすると、IoT端末をインターネット接続する通信環境の準備や、システム間接続のための開発に多大なコストと時間がかかる上、複数の事業者との契約が必要になるなど、手続きも煩雑になるという問題点を指摘している。さらに、接続端末が数千台の規模になると、運用コストが膨れ上がり、予算を圧迫するという問題もある。

今回、sakura.ioとMicrosoft Azure IoT Hubを接続したことによって、利用者はさくらの通信モジュールで、端末とクラウドとの間を低いコストで安全に接続できるようになり、簡単な設定でデータ分析まで可能にした。前出の課題の多くを解決しようという動きだ。

接続の事前検証を希望する顧客には、日本マイクロソフトが事務局を務める「IoTビジネス共創ラボ」で、具体的に検討できるように支援するとしている。また、開発者向け文書や、通信モジュール向けのサンプルコードの公開、3社共同での開発者向けイベント、セミナー、Webマーケーティング活動に取り組んでいくという。

アイティーエムは、今回の3社協業に向けて、Microsoft Azureの導入支援、運用監視サービス、そして悪意のある攻撃や情報漏えいを未然に防ぐためのセキュリティ診断サービスを2017年7月から提供する。


■リンク
さくらインターネット
日本マイクロソフト
アイティーエム

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