東京センチュリーと京セラは2018年1月11日、山口県萩市に建設中だった大規模太陽光発電所(メガソーラー)「山口・萩メガソーラー発電所」が完成し、営業運転を開始したと発表した。このメガソーラーの事業は両社が共同出資で設立した「京セラTCLソーラー合同会社」が担当する。出資比率は東京センチュリーが81%、京セラが19%。設計、調達、施工(EPC:Engineering、Procurement、Construction)は四電エンジニアリングが担当した。
図 「山口・萩メガソーラー発電所」の全景
出所 京セラ
山口・萩メガソーラー発電所の所在地は山口県萩市黒川(くろがわ)。産業廃棄物処理施設の建設計画に挙がっていた土地だが、計画が中止となり未利用状態だった。この土地を地権者から賃借してメガソーラーを運営する。事業用地の面積は約90ha(90万m2)。この敷地に京セラの太陽光発電モジュール7万8144枚を設置する。パワーコンディショナーは日立製作所の製品を採用する。
合計出力は約21.1MW(2万1100kW)。東京センチュリーと京セラは年間発電量が約23GWh(2300万kWh)に達すると予想している。一般家庭の年間消費電力量に換算すると約7730世帯分に当たる。設備利用率を計算するとおよそ12.4%。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して、全量を中国電力に売電する。売電単価は1kWh当たり36円(税別)。
山口・萩メガソーラー発電所は、京セラTCLソーラー合同会社が運営するメガソーラーとしては、京都市伏見区にある「京都・伏見メガソーラー発電所(約25MW)」に次ぐ規模となる。また、千葉県市原市にある山倉ダムには、日本最大規模の水上メガソーラー(約13.4MW)の建設が完了しており、2018年3月に運転開始の予定だという。