オムロンは2018年4月18日、7種類の環境センサーを搭載した小型センサー端末「USB型環境センサー」を発表した。USB端子からの電力で動作するもので、全長30mm足らずの小さい本体に加速度、揮発性有機化合物(VOCガス)、温度、湿度、気圧、照度、音圧の7種類のセンサーを内蔵している。2018年7月から企業向けに発売する。
図 オムロンが発売する「USB型環境センサー」
出所 オムロン
計測したデータを発信する機能としては、Bletooth Low Energyの通信機能を備えている。そして、USB接続で直接通信機器などにデータを供給し、インターネットに流す機能も持つ。またこのセンサーは、検知した加速度のデータをオムロン独自のアルゴリズムで解析し、SI(Spectral Intensity)値という形で地震を検知できる。SI値は、ビルなどの構造物が受けた地震動エネルギーの大きさを示すもので、地震の大きさを表わす震度階級とも高い相関を示す値だという。
オムロンはこれまで、電源となる電池を内蔵し、同じような機能を持つセンサー「環境センサー」の販売を続けてきたが、電源供給路として広く普及しているUSBに対応する「USB型環境センサー」を投入した。設置場所を実際に見て、どのような電源が利用できるのかを考えてから、現場で判断して電源を柔軟に切り替えられることが新製品の特徴だとしている。
最近は給電専用のUSB端子を持つ電源タップが登場したり、スマホの充電に用途を限定したUSB端子を喫茶店が用意するなど、USBを電力供給端子として使用する例が多い。スマホへの充電を想定して、パソコンの電源が切れていても、可能ならば給電を続けるというUSB端子を設定するメーカーも多い。多くのパソコンが稼働しているオフィスでは、USBは最も利用しやすい電源になりつつある。
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