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城南信用金庫が日本の金融機関として初めて「RE100」に参加、2050年までに100%再エネに

2018/05/24
(木)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

城南信用金庫は、再生可能エネルギーのみで事業を運営することを目指す世界的な企業連合「RE100」への参加を表明した。

城南信用金庫は2018年5月24日、再生可能エネルギーのみで事業を運営することを目指す世界的な企業連合「RE100」への参加を表明した。日本の金融機関がRE100に参加するのはこれが初めて。RE100はイギリスの非営利団体The Climate Groupと、イギリスの非営利団体CDPが共同で運営しており、Apple、Coca-Cola Enterprises、Facebook、Microsoft、Royal Philips、SAPなど世界134社が参加している。

図 RE100のWebサイトを見ると、城南信用金庫の名前と目標が載っている

図 RE100のWebサイトを見ると、城南信用金庫の名前と目標が載っている

出所 RE100 Webサイト

日本からはリコーが2017年11月に初めて加入し(参考記事)、その後積水ハウスやアスクル(関連記事)などが参加している。RE100に加入するすべての企業は、再生可能エネルギーのみでの事業運営を達成する時期を目標として掲げている。

城南信用金庫はRE100への加入に当たって、2030年までに業務で消費する電力の50%を再生可能エネルギー由来のものに転換し、2050年までには100%再エネ電力に転換するという目標を掲げた。

目標達成の手段として、再生可能エネルギーで発電した電力を購入する契約を電力小売事業車と締結する、非化石証書が付属する電力を購入するという手段を挙げている。さらに、事業所に太陽光発電システムなどの自家発電設備を設置し、発電した電力を業務で消費するという手段や、建物や電気設備の効率を高めて、消費電力を削減するという手法も掲げている。

城南信用金庫はこれまでも支店の屋上に太陽光発電システムを設置し、発電した電力を業務で使用するなど、CO2排出量削減に向けて積極的に取り組んでいる。2014年12月には、太陽光発電システムに加えて断熱/遮熱ガラス、自然換気システム、全館LED照明など、発電設備だけでなくエネルギー消費賞節約に向けた設備を投入して、鶴見支店を改装している。

図 鶴見支店屋上にある太陽光発電システム

図 鶴見支店屋上にある太陽光発電システム

出所 城南信用金庫

城南信用金庫は今後、RE100加入時に掲げた目標達成に向けて活動を進めるほか、日本で初めてRE100加入に加入した金融機関として、金融業界の再生可能エネルギーに対する意識向上に向けた活動にも取り組むとしている。


■リンク
城南信用金庫

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