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凸版印刷、環境発電で動作する電子ペーパーを開発―EnOcean端末で表示に成功

2018/06/19
(火)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

凸版印刷は、環境発電(エネルギーハーベスティング)による電力で動作する電子ペーパーを開発したと発表した。

凸版印刷は2018年6月19日、環境発電(エネルギーハーベスティング)による電力で動作する電子ペーパーを開発したと発表した。この電子ペーパーを環境発電で無線通信する「EnOcean」規格準拠の無線端末に組み込み、電池などの外部電源を使わず、環境発電の電力のみでアイコンを表示させることに成功した。

図 環境発電による電力で電子ペーパーにアイコンを表示したところ(左)と、凸版印刷が開発した電子ペーパーをEnOcean対応の無線スイッチに組み込んだ試作品(右)

図 環境発電による電力で電子ペーパーにアイコンを表示したところ(左)と、凸版印刷が開発した電子ペーパーをEnOcean対応の無線スイッチに組み込んだ試作品(右)

出所 凸版印刷

元々、電子ペーパーは微弱な電力で表示が可能で、表示を維持するための電力が不要という特徴がある。今回凸版印刷は電子ペーパーの中でも特に消費電力が少なく、数字や文字、アイコンなど固定パターンの表示に向くセグメント型電子ペーパーを改良し、環境発電による微弱な電力で表示できるものを開発した。

開発した電子ペーパーはセグメント型E Ink電子ペーパーで、表示サイズは1.11インチ、外形寸法は138×84×18mm。このうち表示部の大きさは縦横ともに20mm。消費電力量は200μJ程度。同量の電力で表示サイズ2インチ程度の電子ペーパーまでは動作するという。

今回は環境発電による電力で無線通信するEnOcean対応IoT端末に新開発の電子ペーパーを組み込んで、端末に機器の動作状態を示すアイコンを表示させることに成功した。これまでごくわずかな電力で動作するIoT端末に表示部をもたせることは不可能とされてきたが、今回開発した電子ペーパーでIoT端末に利便性をもたせることができると凸版印刷は期待している。

今後凸版印刷は今回開発した電子ペーパーの改良に向けた開発を続けながら、協業先の選定を進め、2019年春に電子ペーパーの量産を開始する予定だ。さらに、電子ペーパーを活用してIoT端末にセンサー情報を表示させる製品やサービスの開発を進め、国内だけでなく世界市場にも進出するとしている。


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凸版印刷

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