三井住友建設は2018年8月8日、水上太陽光発電所用フロート架台「PuKaTTo」に大型発電モジュールに対応する製品を追加すると発表した。従来品は60の太陽光発電セルを内蔵するモジュールに対応するが、新型は72セルに対応する。水上に浮いて太陽光発電モジュールを支える「フロート」はそのままに、隣接するフロートを連結する「ブリッジ」を大きくすることで72セルモジュールに対応した。
図 72セルモジュール対応の新製品(手前)と、60セルモジュール対応の従来品(奥)
出所 三井住友建設
設置可能なモジュールの外形寸法は幅1800~1980mm、奥行き980~1000mm、高さ35~50mm。大型のモジュールを使うことで、発電所全体の発電能力を確保しながら、モジュールの設置枚数を抑えることが可能。これにより、工期短縮と工事にかかるコストを削減できるとしている。
PuKaTToシリーズは、フロート架台中心に大きな開口部があり、水面への放熱効果が優れるという。そして、フロート架台は中空の樹脂に発泡材を充填し、フロート損傷時も浸水を抑え、水没を防ぐ構造になっている。中空の製品と比べると3~5倍の強度を確保している。日本国内の複数の拠点で製造しており、製品供給体制も安定している。
東南アジアなど、太陽光発電設備の普及が急速に進んでいる国々では、大型モジュールを使用した施工例が増えてきているという。三井住友建設は、その動きに対応するために、今回の新製品を投入した。
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三井住友建設