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大阪ガス、アメリカのベンチャーと協力して家庭や企業にある蓄電池の遠隔制御を実証実験

2018/08/08
(水)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

大阪ガスは、家庭や企業に設置してある定置型蓄電池を遠隔制御する実証実験を実施すると発表した。

大阪ガスは2018年8月7日、家庭や企業に設置してある定置型蓄電池を遠隔制御する実証実験を実施すると発表した。この実験には、アメリカのベンチャー企業Growing Energy Labs(通称「Geli」)が協力する。GeliはVPP(Virtual Power Plant)向けソフトウェアを開発しており、特に蓄電池を制御する優れた技術を保有しているという。大阪ガスは2018年3月に協業を視野に入れてGeliに出資している。

実験期間は2018年8月から2019年3月の予定。実験の場は大阪ガスが運営する「実験集合住宅NEXT21」(大阪府大阪市天王寺区)と、「大阪ガス今津総合グラウンド」(兵庫県西宮市)の2カ所。NEXT21では、定置型蓄電池を活用して住宅用太陽光発電システムの自家消費量の最大化を図る実験と、蓄電池の充電量に余裕がある世帯から電力の供給を受け、電力系統の需給調整を図る実験を実施する。今津総合グラウンドでは、電力単価が低い時間帯に蓄電池に充電し、電力需要も単価も高い時間帯に蓄電池に充電した電力を利用する(ピークカット)の実験と、充電量に余裕があるときに、蓄電池に充電した電力で需給バランスを調整する実験を実施する。どちらの実験も、受電量のピークカットと、電力系統の需給バランス調整を大きな目的としている。

図 大阪ガスが実施する実証実験の概要

図 大阪ガスが実施する実証実験の概要

出所 大阪ガス

住宅向けの再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の期間が終了となる例が増えており、大阪ガスは家庭用太陽光発電システムで発電した電力を無駄なく自家消費したいという要望が増えると見ている。今回の実証実験は、FIT期間終了後を想定したもので、実験を通して蓄電池運用のノウハウを蓄積するとしている。

そして、家庭用太陽光発電システムを使用する世帯に向けては、定置型蓄電池と家庭用燃料電池エネファームを組み合わせたサービスを開発することを目指しているという。


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大阪ガス

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