住友商事、山形県酒田市で出力50MWの木質バイオマス発電所を運転開始

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2018年8月29日 0:00

住友商事は、山形県酒田市で建設中だった木質バイオマス発電所「酒田バイオマス発電所」の運転を開始したと発表した。

住友商事は2018年8月28日、山形県酒田市で建設中だった木質バイオマス発電所「酒田バイオマス発電所」の運転を開始したと発表した。この事業は「サミット酒田パワー」が主体となって進めている。サミット酒田パワーは住友商事の100%子会社で電力小売事業を営んでいるサミットエナジーが2012年12月に設立した。

図 酒田バイオマス発電所の外観

図 酒田バイオマス発電所の外観

出所 住友商事

図 酒田バイオマス発電所の所在地

図 酒田バイオマス発電所の所在地

出所 住友商事

酒田バイオマス発電所の所在地は酒田北港の沿岸。周辺には酒田臨海工業団地が広がっている。発電所の最大出力は50MW(5万kW)で、これは東北のバイオマス発電所としては最大級で、山形県では最大のものになる。住友商事は年間発電量をおよそ350GWh(3億5000万kWh)と見積もっている。日本の一般世帯の平均年間電力消費量にすると10万世帯分ほどになる。設備利用率はおよそ80%にも達する。

使用する燃料は木質チップと木質ペレット。木質チップは、山形県産を中心にした国産の未利用材や林地残材をチップに加工したものを使う。使用量は年間16万トンの見込み。木質ペレットは海外から輸入する。使用量は年間10万トンとなる予定。これに加えて補助燃料として石炭も使用する。発電量で換算すると、国産木質チップは年間で使用する燃料の40%を占め、木質ペレットが50%、石炭が10%となる。

発電した電力は全量をサミットエナジーに供給し、サミットエナジーは東日本の企業や自治体を中心に電力を販売する。


■リンク
住友商事

TOPに戻る

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る
インプレスSmartGridニューズレター

定期購読は終了いたしました