イギリスの非営利団体The Climate Groupは2018年10月12日(グリニッジ標準時)、ソニーが北米で運営している拠点で消費する電力を2030年までにすべて再生可能エネルギー由来の電力に転換すると発表した。The Climate Groupはイギリスの非営利団体CDPと共同で再生可能エネルギーのみで事業を運営することを目指す世界的な企業連合「RE100」を運営している。ソニーは2018年9月にRE100に加盟し、2040年までに全世界の拠点で消費する電力を100%再生可能エネルギー由来の電力に転換する目標を掲げている(参考記事)。
図 ソニー本社ビル
出所 ソニー
ソニーはすでに、ヨーロッパにある同社グループの各拠点で消費する電力を100%再生可能エネルギー由来の電力に転換しており、9月にRE100への加盟を表明した際には、中間目標として2030年までに全世界の拠点で消費する電力の30%を再生可能エネルギー由来の電力に転換する方針を示している。
The Climate GroupでRE100の責任者を務めるSam Kimmins氏は「ソニーが自社にとって大きな市場であるアメリカで再生可能エネルギー由来の電力への転換を進めることを歓迎したい。電気機器やエンターテインメントにおける世界有数の大企業が気候変動に対する動きを早めることは、世界に向けたこれ以上ない強いメッセージだ。この動きは、ほかの企業に何ができるのかを示すものと言える」とコメントしている。
ソニーアメリカ法人で上級副社長を務めるMark Khalil氏は「RE100に加盟して、世界規模そして地域ごとに再生可能エネルギー由来の電力への転換時期の目標を設定することで、社内で再生可能エネルギーの利用がより進むだろう。そして他社にも同じことができると刺激を与えられると考えている」とコメントしている。