Waymoは2018年11月5日(アメリカ太平洋標準時間)、10月19日に同社の自動運転車が試験走行中に起こした接触事故の原因を明らかにした。この事故はカリフォルニア州マウンテンビューで発生したもので、Waymoの自動運転車がオートバイに接触している。
図 Waymoの自動運転車
出所 Waymo
WaymoのCEOを務めるJohn Krafcik氏によると、事故発生時は自動運転ではなく、同乗の運転手が運転していた。運転手は、左側の車線を走っていた乗用車が突然、Waymoの車両が走行している車線に移動してきたのを見て、車両を素早く右側の車線に移動させた。しかしその時、Waymoの車両の後方からオートバイが右側の車線に移動していたが、これをWaymoの運転手が見逃し、接触事故が発生した。オートバイの運転手はこの事故で軽傷を負い、救急車で病院に運ばれた。
Krafcik氏はWaymoの車両が事故を起こしたことについて、地域住民に申し訳なく思うとし、自動運転車に対して周辺地域の住民が寄せていた信頼を損なわせる可能性があると認識していることを明らかにしている。そして、同社の自動運転車の高い基準を保ち、テスト走行の方法を改善していく方針を示した。
さらにKrafcik氏は、今回の事故が自動運転中ならば十分回避可能だったという見方も明らかにした。自動運転車には車両の周囲360°を監視するカメラが備わっており、今回の事故が発生した状況でも、後方のオートバイの動きを認識していたという。一方、運転手は前方の車両の急な動きだけに気を取られてしまい、後方をまったく意識できていなかった。Waymo社内でコンピュータシミュレーションを実施した結果、Krafcik氏の見方を裏付ける結果が出たという。
Krafcik氏は今後もCEOとして、Waymoが今後も地域住民の信頼を獲得し、維持するために全力を尽くすことを約束している。
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