アメリカWaymoは2017年10月26日、同社が開発し、一般道で試験中の自動運転車の走行テストをミシガン州で実施すると発表した。テストはミシガン州南部のデトロイト都市圏で実施する予定だ。
図 Waymoの自動運転車が州境を越えてミシガン州に入ろうとするところ
出所 Waymo
発表文でWaymoのCEOであるJohn Krafcik氏は、過去に14回ミシガン州で冬を経験したことを明かし、その経験から同州に降る雪にはいくつか種類があると説明している。温湿度などの条件によって軽い雪、密度が高い雪、みぞれ、塵のように舞う粉雪とまるで別物に見える雪が降るという。そして雪が降った翌朝の道路状況も、雪を踏み固めて自動車の轍が見えるような状態から、完全に凍結した状態までさまざまだという。
走行テストでは、雪によって路面状況が変化したさまざまな道路を走行する。雪上での走行は慣れない人間にとっては難しく、恐怖を感じることも多い。Krafcik氏は、それは自動運転車にも言えることだと指摘している。Waymoは、どのような路面状況でも安全かつ円滑に走行する技術の開発を目標としているという。
雪上走行テストでは、主に2点を検証する。1つ目は、自動運転車が搭載する各種センサーが寒冷で、濡れた状況でも正しく動作するかという点。もう1つは、さまざまな路面に自動運転のソフトウェアが対応できるかという点だ。
Waymoは2016年5月に、ミシガン州デトロイト近郊の都市であるノバイに「Self-driving Technology Development Center」を開設している。床面積がおよそ5万3000平方フィート(約4924m2)の大規模な施設だ。Waymoは研究施設が近隣にあることから、雪上走行テストをミシガン州で実施することになったとしている。
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