花王グループは2018年11月28日、国内5カ所の生産拠点でCO2排出量ゼロの電力を追加導入すると発表した。対象は花王の栃木工場(栃木県芳賀郡市貝町:はがぐんいちかいまち)、鹿島工場(茨城県神栖市:かみすし)、川崎工場(神奈川県川崎市川崎区)。さらにグループ会社である花王コスメプロダクツ小田原の小田原工場(神奈川県小田原市)と、花王サニタリープロダクツ愛媛の愛媛工場(愛媛県西条市)と対象となる。このうち、花王コスメプロダクツ小田原の小田原工場は2018年6月から、CO2排出量ゼロの電力を導入している。ほかの4工場は今回が初導入となる。
また、花王サニタリープロダクツ愛媛の愛媛工場では、非化石証書付きの電力を導入し、購入する電力によるCO2排出量を事実上ゼロとしている。これで年間CO2排出量を2万5000トン削減できるという。さらに、2018年1月に設置した出力334kWの自家消費用太陽光発電設備も利用することで、愛媛工場ではCO2排出量ゼロの電力のみを使用することになった。
図 花王サニタリープロダクツ愛媛の愛媛工場。屋根に太陽光発電システムが設置してある
出所 花王
また、栃木工場、鹿島工場、川崎工場、小田原工場の4工場では、水力発電所のみで発電した電力の導入や、グリーン電力証書の活用によって、合計で年間CO2排出量を2万9000トン削減するという。
今回のCO2ゼロ電力の導入により、花王グループの国内生産拠点が購入する電力のうち、再生可能エネルギー電力の割合が約35%となり、2018年のCO2排出量は2017年比で5万4000トン削減できる見込みだ。ちなみにこの量は一般世帯の年間CO2排出量にすると、およそ2万4000戸分に当たる。
花王グループはほかにも、マレーシア(2018年4月:出力136kW)、タイ(2018年7月:出力580kW)、中国(2018年8月:出力297kW)の拠点にそれぞれ太陽光発電システムを設置している。
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花王グループ