パイナップル残渣でバイオガスを精製し発電、フィリピンで伊藤忠商事のグループ会社が実施

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2018年12月14日 0:00

伊藤忠商事は、同社のグループ会社であるフィリピンDole Philippinesが、フィリピンSurallah Biogas Venturesと16年間にわたる長期エネルギー売買契約を締結したと発表した。

伊藤忠商事は2018年12月13日、同社のグループ会社であるフィリピンDole Philippinesが、フィリピンSurallah Biogas Venturesと16年間にわたる長期エネルギー売買契約を締結したと発表した。Dole Philippinesは、果物の缶詰やジュースを製造販売している企業。ミンダナオ島にパイナップル農園を運営しており、ここで栽培したパイナップルを原料に商品を製造している。

図 Dole Philippinesがミンダナオ島で運営している農園で栽培しているバイナップル

図 Dole Philippinesがミンダナオ島で運営している農園で栽培しているバイナップル

出所 伊藤忠商事

Surallah Biogas Venturesは、食品残渣を原料としたバイオガス製造と、そのバイオガスを活用した発電に取り組んでいる。今回の契約では、Surallah Biogas VenturesがDole Philippinesから商品製造の過程で発生したパイナップル残渣の供給を受け、バイオガスを製造し発電する。そして発電した電力をDole Philippinesに供給する。

Surallah Biogas Venturesはバイオガス発電設備を建設し、2020年に運転を始める予定。Dole Philippinesへの電力供給は発電設備の運転開始以降となる。Dole Philippinesがパイナップル農園を運営しているミンダナオ島では電気料金が高騰しており、今回の契約で環境保護と、電力コスト削減を狙う。


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伊藤忠商事

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