スウェーデンScaniaは、スウェーデンの路線バス業者であるNobinaと共同で自動運転バスの試験を実施すると発表した。
スウェーデンScaniaは2019年2月20日(中央ヨーロッパ時間)、スウェーデンの路線バス業者であるNobinaと共同で自動運転バスの試験を実施すると発表した。Nobinaはスウェーデンだけでなく、デンマーク、フィンランド、ノルウェーでも路線バスを運行している北欧最大の路線バス業者だ。
図 Scaniaが開発中の自動運転電気バス
出所 Scania
試験はストックホルム市街地と、新興住宅街として急成長しているバルカルビュー(Barkarby)を結ぶおよそ20kmの路線で実施する。およそ5kmの専用ルートを用意して、その区間に限って自動運転で運行する。自動運転区間には停留所が4つ存在する。
まずは乗客を乗せずに試験走行を繰り返し、その後に実際の営業路線で試験を実施する。自動運転中も、安全確保と乗客保護のため運転手が乗務する。営業路線での試験が始まったら、1日当たり300人ほどの乗客を自動運転で輸送することになる見込みだという。
Scaniaはこの試験のために、低床バス「Citywide LF」を基に、電動に改造して自動運転機能を持たせた車両を用意する。車両の全長は12mで、25の座席を備えており、最大で80人を輸送できる。
車両の開発はすでに始まっており、乗客を乗せない状態で実施する試験は2020年から開始する予定。試験中は平均速度、走行時間、走行性能、車線から外れたときの反応速度、乗客の感想などのデータを収集する。Scaniaは収集したデータを自動運転バスの量産に向けて活用するとしている。
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