2019年7月17日、東京電力パワーグリッド株式会社(以下:東電 PG、東京都千代田区、代表取締役社長:金子禎則)とNExT-e Solutions 株式会社(以下:NExT-eS、東京都文京区、代表取締役社長:井上真壮)は、蓄電池の 1 次利用後の有効利用を促し付加価値を最大化する蓄電池ライフサイクルマネジメント(以下:蓄電池 LCM)の実現に向けた協業について合意したことを発表した。
モビリティー分野で利用されているリチウムイオン電池などの蓄電池は、2次利用先としてエネルギー分野における需給調整や周波数変動対応が期待されているが、モビリティー分野で1次利用を終えた後の蓄電池の性能評価は難しく、蓄電池を最大限活用するための仕組みは現在は確立されていない。
同協業において、東電PGは、電力系統運用者として培った需給運用ノウハウや再生可能エネルギーの変動予測等の技術に基づき、蓄電池の再利用価値を明確化し、再利用を促すプラットフォーム(蓄電池LCMプラットフォーム)の構築をめざす。
また、NExT-eSは、小型の蓄電システムから電動バスまで幅広い用途におけるリチウムイオン電池のバッテリーマネージメントシステム(BMS)開発実績を活用し、様々な用途に利用可能な蓄電池制御基盤と、IoT 技術を活用した蓄電池データの収集、分析管理が可能なシステムを構築をおこなう。
両社は、蓄電池の有効利用を促し、付加価値を最大化する蓄電池ライフサイクルマネジメント(蓄電池LCM)のプラットフォームを確立することで、蓄電池を利用したエネルギーサービス事業者が参入しやすい環境を整えるとともに、資源の最大活用による環境問題の解決にも貢献していく。
図 蓄電池LCMの概要