米Standard Solar社は2017年3月29日(現地時間)、ワシントンDCにある28の建物の屋上に太陽光発電システムを設置したと発表した。ワシントンDC総務局の依頼で実施した工事で、太陽光発電モジュールは教育機関、警察、消防署、自治体施設など28の建物の屋上に設置した。合計最大出力は7MW(7000kW)になるという。建設においては、太陽光発電所向け融資を手がける米Sol Systems社が協力した。また、発電した電力はワシントンDCに本拠を置くNextility社が買い取る契約を結んだ。
図 学校の屋上に並ぶ太陽光発電モジュール
出所 米Standard Solar社
Standard Solar社は、今回設置した太陽光発電システム群が年間でおよそ7800MWh(780万kWh)の電力を生み出すと予想している。これはワシントンDC総務局が年間で消費する電力量の3%に当たる。夏季の電力需要ピークを抑える効果も期待できる。さらに、太陽光発電システムを設置したビルでは、消費する電力のうち平均で20%が太陽光によるものになるという。
今回設置した太陽光発電システム群は、米国都市部に建設した太陽光発電所の中でも最大級のものの1つになるという。ワシントンDC知事のMuriel Bowser氏は「今回の太陽光発電システム群の設置と売電契約の締結は、政府が掲げる目標達成に向けた努力を力強く後押しするでしょう。また、ワシントンDCの経済を上向かせ、新しいビジネスを始めようとする動きを刺激し、雇用を生むことでしょう」とコメントしている。
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米Standard Solar社