中国電力は2018年7月11日、同社への太陽光発電設備の接続申し込み量(接続済み量を含む)が、「30日等出力制御枠」(接続可能量)である660万kW(6600MW)に到達したと発表した。7月12日以降の太陽光発電設備の接続申し込みは、無制限の出力制御を実施しても補償がないという条件が前提となる。
図 第12回系統ワーキンググループで経済産業省が公開した各社の太陽光発電設備の接続可能量
出所 経済産業省
太陽光発電など、再生可能エネルギー発電設備の電力系統への接続可能量は、経済産業省の新エネルギー小委員会、系統ワーキンググループが毎年検証しており、例年10月ごろに各社の算出結果を発表している。2017年10月に開催した第12回系統ワーキンググループで、中国電力の太陽光発電設備の接続可能量は前年と変わらず660万kW(1100MW)という結果となっている。
中国電力管内では2013~2016年の間に太陽光発電設備が急増し、電力系統の接続量と接続申し込み量が年々急増していた。2016年以降、その勢いは急減速したが、毎月少量ずつ接続量と接続申し込み量が増加していた。そして7月11日に接続量と接続申し込み量の合計値が接続可能量である660万kWに到達した。
図 中国電力管内における太陽光発電設備の接続量と接続申し込み量の推移
出所 中国電力
すでに北海道電力、東北電力、北陸電力(参考記事)、四国電力、九州電力の各社管内では太陽光発電設備の接続量が接続可能量を超過し、新規申し込み分については、無保証で無制限の出力制限を許可することを条件に接続を認可するようになっている。これで指定電気事業者7社のうち、接続分と接続申し込み分の合計が接続可能量に達していないのは沖縄電力(沖縄本島)のみとなった。
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中国電力