Daimlerは2018年9月4日(ヨーロッパ中央時間)、Mercedes-Benzブランド初の電気自動車(EV)「Mercedes-Benz EQC」を発表した。マイナス35℃の冬季低温環境テストと、50℃に達する夏季高温環境テストを繰り返すなど、さまざまな環境で試験していた車両だ(参考記事)。量産開始は2019年を予定しているという。
図 Daimlerが発表したEV「Mercedes-Benz EQC」
出所 オリックス
Mercedes-Benz EQCは4輪駆動のSUV(Sports Utility Vehicle)。前後の車軸に1つずつモーターを搭載している。最大出力は300kW(408PS)で、最大トルクは765Nm。停車状態から時速100kmまで5.1秒で加速するという。最高速度は180km/h。
内蔵の電源はリチウムイオン蓄電池で、蓄電容量は80kWh。1回の充電で走行できる距離はヨーロッパ標準であるNEDC(New European Driving Cycle)で450km以上。100kmの走行に必要な電力は22.2kWhになる。
充電用端子はヨーロッパやアメリカで標準となっているCCS(Combined Charging Systems)と、日本や中国で標準になっているCHAdeMOの両方に対応する。最大110kWの電力で急速充電すると、40分で蓄電容量の80%まで充電できる。
また、Mercedes-Benz EQCは、Daimlerが開発した最新の安全運転支援機能を搭載しており、前方を走行する車両を検知して速度を合わせて追尾する機能や、車線から外れないように車両を制御する機能などを搭載している。
Mercedes-Benz EQCは、2019年からブレーメンの工場で量産を開始する予定。Daimlerは、量産開始に先立って、製造ラインの準備を進めている。Mercedes-Benz EQCの量産ラインには、最先端の生産技術を投入するという。
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