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General Motors、テキサス州の大型SUV工場を100%風力発電所の電力で運営へ

2018/10/10
(水)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

General Motorsは、同社がテキサス州アーリントンで運営している自動車工場が100%風力発電の電力で稼働を始めたと開始した。

General Motorsは2018年10月9日(アメリカ中部標準時)、同社がテキサス州アーリントンで運営している自動車工場が100%風力発電の電力で稼働を始めたと開始した。アーリントンの工場は、General Motorsの全世界の工場の中でも唯一大型SUV(Sport Utility Vehicle)を製造している工場で、「Chevrolet Tahoe」「Chevrolet Suburban」「GMC Yukon」「GMC Yukon XL」「Cadillac Escalade」などの車種を生産している。

図 General Motorsのアーリントン工場で生産している大型SUV「Chevrolet Tahoe」。排気量6200ccのV型8気筒エンジンを搭載している

図 General Motorsのアーリントン工場で生産している大型SUV「Chevrolet Tahoe」。排気量6200ccのV型8気筒エンジンを搭載している

出所 General Motors

アーリントン工場では以前から風力発電所の電力を利用していたが、工場の全消費電力に対する風力発電所の電力の比率は44%だった。アメリカの電力会社であるSouthern Powerが2018年8月にテキサス州中央部で運転を始めた風力発電所「Cactus Flats Wind Farm」からの電力供給を受け始めて、100%風力発電所の電力で運営できるようになった。ちなみにCactus Flats Wind Farmは合計出力が148MW(14万8000kW)で、アーリントン工場のほかに、アメリカの大手食品会社であるGeneral Millsにも電力を供給する。

図 「Cactus Flats Wind Farm」に建つ風力発電設備

図 「Cactus Flats Wind Farm」に建つ風力発電設備

出所 General Motors

また、Cactus Flats Wind Farmからの電力に加えて、メキシコ国境そばに立地する風力発電所「Los Mirasoles Wind Farm」からの電力供給を受けることで、General Motorsがテキサス州で運営している16のオフィスや工場で消費する電力を100%風力発電所の電力でまかなえるという。Los Mirasoles Wind Farmは、2016年に運転を始めた風力発電所で、合計出力は250MW(25万kW)だ。

General Motorsは、全世界の拠点で消費する電力を2050年までに100%再生可能エネルギー由来のものに転換する目標を掲げている。また2016年9月には、再生可能エネルギーのみで事業を運営することを目指す世界的な企業連合「RE100」に参加している。2018年4月には、オハイオ州とイリノイ州にそれぞれ立地する風力発電所から合計200MW(20万kW)の電力を購入すると発表している(参考記事)。2018年末の時点では、100%再生可能エネルギー電力へ転換という目標の20%を達成できる見通しだという。


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General Motors

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