Daimlerは2019年3月14日(中央ヨーロッパ時間)、アメリカでトラックのリース業と整備業などを営んでいるPenske Truck Leasingに、三菱ふそうトラック・バスの電気トラック(EVトラック)「eCanter」を納車したと発表した。三菱ふそうトラック・バスはDaimlerの傘下にある企業だ。Penske Truck Leasingは今回の納車の前に、EVトラックを2車種導入している。Daimlerの商用車部門であるDaimler Trucksが開発した大型トレーラー「Freightliner eM2」「Freightliner eCascadia」だ。中型トラックを導入するのはこれが初めてとなる。
図 三菱ふそうトラック・バスのEVトラック「eCanter」
出所 Daimler
Penske Truck Leasingは、今回受領したeCanterをカリフォルニア州での集配業務で使い始めるとしている。Penske Truck Leasingの社長兼CEOであるBrian Hard氏は「当社は顧客の利益のために、最新の革新的な車両の導入を続けている。eCanterは1回の充電で100km走行できて、急速充電も可能だ。都市部の集配業務に使う車両として、少しでも排ガスが少ない車両を探している顧客には最高の車両になるだろう」と述べている。
Daimlerによると、eCanterはすでに日本、ドイツ、イギリス、オランダ、ポルトガルなどの国で合計100台以上が走行しているという。1回の充電で100kmという航続距離は都市部での集配業務には十分な距離であるとしている。普通充電でも1晩で充電できるが、急速充電を利用すればおよそ105分で充電できるという。
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