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Daimler、三菱ふそうトラック・バスのEVトラック「eCanter」をリスボン市に納車

2018/07/06
(金)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

Daimlerは、三菱ふそうトラック・バスのEVトラック「eCanter」をポルトガルの首都であるリスボン市に納車したと発表した。

Daimlerは2018年7月6日(中央ヨーロッパ時間)、三菱ふそうトラック・バスの電気トラック(EVトラック)「eCanter」をポルトガルの首都であるリスボン市に納車したと発表した。納車台数は10台を超えるという。eCanterは総重量7.5トン、最大積載量は4.5トン。専用のリチウムイオン蓄電池6個を電源とし、満充電状態から100km以上の走行が可能。三菱ふそうトラック・バスはDaimlerの連結子会社。

図 三菱ふそうトラック・バスのEVトラック「eCanter」

図 三菱ふそうトラック・バスのEVトラック「eCanter」

出所 Daimler

リスボン市は今回受け取ったeCanterを都市園芸用の輸送や、廃棄物の輸送に使うという。リスボン市は、モーターで動くeCanterの導入により、CO2排出量の低下と、都市の騒音軽減に期待している。これで、eCanterは東京、ニューヨーク、ベルリン、ロンドン、アムステルダム、リスボンの6都市で稼働することになった。

三菱ふそうトラック・バスは2017年7月にeCanterのうち、日本国内向け車両の生産を同社の川崎工場で開始し(参考記事)、8月には連結子会社であるポルトガルMitsubishi Fuso Truck Europe社の「トラマガル工場」(ポルトガル・サンタレン県)でeCanterの北米・ヨーロッパ向け車両の生産を始めている(参考記事)。

その後、2018年3月にはイギリスの運送業者、製粉業者、物流業者に合計5台を納車している(参考記事)。三菱ふそうトラック・バスによると、eCanterはディーゼルエンジン車と比べて、走行距離1万km当たり最大1000ユーロ(13万円:1ユーロ=130円で換算)のコスト削減が可能だという。


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Daimler

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