≪2≫「ひかりTV」のサービス・メニュー
■御社が提供している「ひかりTV」の具体的なサービス・メニューの内容について説明していただけないでしょうか。
板東浩二氏
(NTTぷらら
代表取締役社長)
板東 まず、「ひかりTV」の放送サービスについて説明します。
放送番組は全部で75チャンネルそろえております。その75チャンネルを、
(1)基本放送チャンネル(12チャンネル)
(2)ベーシックチャンネル(40チャンネル)
(3)プレミアムチャンネル(23チャンネル)
の3つのラインナップに分けています。
基本放送チャンネルは、当社の自主制作番組が5チャンネルと、TVショッピング専門の「ショップチャンネル」や「QVC」〔米国発のTVショッピング専門チャンネル。社名は、Quality(品質)、Value(価値)、Convenience(便利)を意味している〕、教育関連番組の「ベネッセチャンネル」など、あわせて12チャンネルで構成され、ビデオのみ視聴可能な「ビデオざんまいプラン」をご契約の方も、月額基本料金の範囲内で視聴できます。
ベーシックチャンネルは、CS(衛星放送)やCATVなどで提供しているベーシックチャンネルに相当するもので、月額基本料金内で見放題となる40チャンネルです。映画、アニメ、ドラマ、エンターテインメント、音楽から始まってニュース、天気まで、家族で楽しんでいただける番組は一通りそろえております。
プレミアムチャンネルは、ユーザーがそれぞれの好みにあわせて個別に契約をして利用していただくもので、23チャンネルあります。
例えばスター・チャンネルは3チャンネルありますが、この3チャンネルをパッケージにしてパッケージ料金を払っていただくとか、その他の必要なチャンネルだけを選んで契約し、料金を払っていただくというサービスです。
ハイビジョン放送の番組は、3チャンネルあり、基本放送チャンネルの「ひかりTV STYLE 1 ハイビジョン」「ショップチャンネル」(ハイビジョン)、ベーシックチャンネルの「ディスカバリー HD」の3チャンネルです。
■VoDサービスについてはいかがでしょうか。
板東 VoDのコンテンツは、サービス開始当初は7,000本ほどでしたが、コンテンツを逐次増やし、現在は、ハリウッドのメジャー・スタジオの作品やアニメなどを中心に、VoDコンテンツを1万本以上まで用意いたしました。
お値うちプラン、ビデオざんまいプランのユーザーは、VoDコンテンツのうち約5,000本が、月額基本料金内で見放題で利用できます。また、VoDのハイビジョンのコンテンツについても、1,000本ぐらいまで増やしたいと考えています。
■今後どういうサービスに力を入れていく予定ですか。
板東 個々に契約して料金を払っていただく放送チャンネルのプレミアムチャンネルや、ハリウッドの新作や人気の高いVoD、2008年夏から始めたカラオケ・サービスなどを充実させていきたいと考えています。
カラオケ・サービスについては、1万3,000曲以上用意しており、24時間歌い放題で525円、もしくは1カ月歌い放題で1,785円です。
1万3,000曲は、「4th MEDIA」でも提供していたもので、そのコンテンツを「ひかりTV」にそのままもっていく形で、2008年7月16日からからサービスを開始しました。
■カラオケなどは、業務用に使いたいというところも出てくるのではないですか。
板東 「ひかりTV」は現在のところ、個人ユーザーのみが対象です。業務用はこれから考えていきたいと思っていますけれども、具体的な検討はこれからです。
法人向けのサービスを提供する場合、例えば病院とかホテルなどに提供していくことになると思いますが、放送やVoDなどは、著作権も含めてコンテンツの契約自体が、現在の個人向けに提供している契約とは、大きく変わってきます。
図2に、「ひかりTV」の料金プランを示しました。