≪1≫活況化するWiMAX市場
日本では、2007年12月に2.5GHz帯が割り当てられ、2009年からの全国バンドを利用したモバイルWiMAXと、地域バンドを利用した固定WiMAXのサービス開始を目前に控えている。このため、WiMAX用の基地局や端末、開発用の機器やテスタ、半導体チップセットなど、商用サービスの開始に向けた多彩な機器が展示された。
とくに今回は、WiMAXのシステム・プロファイルを規定し、機器の仕様適合性や相互運用性試験を行い、認証する機関である「WiMAXフォーラム」のブースには、フォーラム参加企業のWiMAX関連技術が一堂に会して展示され、WiMAXサービスが間近いことを実感させた。
〔1〕UQコミュニケーションズのWiMAX向け端末
全国にモバイルWiMAXのサービスの提供を計画しているUQコミュニケーションズは、WiMAX用の端末や室内用基地局(写真1)などを出展した。
展示された端末は、参考出品のWiMAX MID(写真2 ※)をはじめ、すでに2006年にWiBro(Wireless Broadband)という名前でサービスが開始されている韓国のモバイルWiMAX用の端末「SAMSUNG Panda」(写真3)、「SAMSUNG M8200」(写真4)や、今年2008年9月から、Clearwire(クリアワイヤ。2008年5月に発表された米Clearwireと米Sprint Nextelの合弁会社)によってサービスが開始される米国向けWiMAX端末「NOKIA N810」(写真5)などが展示。
UQコミュニケーションズは、2009年2月からモバイルWiMAXの試験サービスを開始する予定。
※ MID:Mobile Internet Device、携帯情報端末