クラウドとスマートグリッドの連携
▲Googleは、同社のクラウドサービス「Google Cloud Platform」と、オランダを拠点とするEnergyworx Solutions & Services社が提供するスマートメーターからのデータを集積し分析するサービス「energyworx」が連携したソリューションを展示。将来的にスマートメーターの数が増え、収集するデータ容量が増加した場合にも、Google Cloud Platformを利用することで、柔軟にデータの蓄積容量を増やすことができる。
energyworxはAPIも公開しており、企業が自社の提供したいサービスに合わせて、取得するデータの種類と分析方法をカスタマイズした独自のアプリケーションを作成できる。
▲ 電力制御技術とオートメーション技術の開発企業であるABB(エービービー)の子会社のVentyx(ベンティックス)は、停電ライフサイクル管理(OLM:Outage Lifecycle Management)ソフトウェアを展示。
リアルタイムの電力網のデータを取得し分析することで、天災などによる停電の被害を最小に抑えることが可能となる。同製品は、European Utility Week 2014の出展企業の中で、最優秀サービスに選ばれた。
▲ ドイツのスタートアップ企業であるVenios(ヴェニオス)社は、各家庭の電力負荷の情報と、位置情報(GIS:Geographic Information System)のデータを組み合わせることによって、中低圧の送配電網の状態を可視化するソフトウェアを提供している。自家発電から系統に流れる電力量が電線の容量の限界を超えそうな場合は、表示されている線が緑から黄色へ、黄色から赤へと変化し、系統管理者へ知らせる仕組みとなっている。同社は、European Utility Week 2014に出展したスタートアップ企業の中で、優秀なサービスを選ぶInitiate Start Up Awardのグランプリに輝いた。
▲ 東芝の子会社で、電力会社向けにデマンドレスポンス(DR)システムを提供しているcyberGRID(サイバーグリッド)は、VPP(Virtual Power Plant)ソリューションを展示。同ソリューションでは、工場やビルなどの分散電源の電力供給能力と、需要家側の電力削減可能な消費電力(ネガワット)を一括して遠隔管理することが可能で、仮想的に単一の発電設備のように電力需給量を調整することができる。