まとめ
さまざまな文脈で語られる「スマートシティ」であるが、エネルギーや交通をはじめとして、次世代の街の形を模索し、実証するという点はどの「スマートシティ」にも共通する。
そのなかで位置情報は、人や車両に限らず、多種多様な移動体や看板・建物など、さまざまな「モノ」の絶対的・相対的な位置情報が取得できる前提で、効率化が語られていることが多い。未来のスマートシティにおいて、位置情報は「活用する」という文脈ではなく、当然利用すべきインフラとなっていくと考えられる。
位置情報技術も、GPSより精度の良いといわれるEUのガリレオ や、日本の準天頂衛星システムなどが実用に入ると、計測精度がセンチメートルオーダーになると言われている 。また、人工衛星の電波の入らない屋内や、トンネル、地下などでの位置測位技術もまだまだ発展が著しく、屋内用GPS、Wi-Fi電波や携帯電話基地局の電波を利用したもの、ジャイロや加速度センサーなどを利用したものなど、さまざまな技術が開発されている。
位置情報技術の進歩に伴って、それらをフル活用できるスマートシティの機能やサービスが生まれると考えると、スマートシティ計画で描かれる「最先端プロジェクト」も、当面はアップデートし続けていくものと考えられる。
本記事は、2015年1月14日(水)発売の
『位置情報ビジネス報告書2015』第4章からの抜粋です。
本報告書の詳しい内容、ご購入は下記より。
https://r.impressrd.jp/iil/geo2015
https://r.impressrd.jp/iil/geo2015