経済産業省は、スマートコミュニティの普及に向けて、先行事例の中から、事業概要などをまとめた「スマートコミュニティ事例集」を作成し、2017年6月23日、公表した。
スマートコミュニティとは、さまざまな需要家が参加する一定規模のコミュニティの中で、再エネやコージェネシステムといった分散型エネルギーを用いつつ、IoTや蓄電池制御などの技術を活用したエネルギー管理システムを通じて、地域のエネルギー需給を総合的に管理しエネルギーの利活用を最適化するとともに、高齢者の見守りなど他の生活支援サービスも取り込んだ新たな社会システムである。
スマートコミュニティについては、これまで多様な実証事業などが進められてきたが、構築するうえでのいくつかの課題も見えてきた。その課題の1つとして、事業の構成要素が多いうえに、それらの関係性が複雑であるため、「全体像が描きにくい」「事業計画を立てづらい」という点が挙げられている。そこでこの度、スマートコミュニティの先行事例の中から、今後のスマートコミュニティ構築にあたって参考となる「12個の事例」(表参照)が選出され、公表された。
関連記事
横浜スマートビジネス協議会(YSBA)の新しい展開
2017年11月9日 0:00
加速する電気自動車(EV)と電力システムの融合《前編》
2018年5月1日 0:00
エネルギーIoTで変革をめざすNTTスマイルエナジーの再エネアグリゲータとしての挑戦
2018年1月1日 0:00
再エネ主力電源化時代! 知っておくべき基礎用語(1)VPP、マイクログリッドとDER
2020年2月6日 0:00
東京電力パワーグリッド株式会社 取締役副社長 岡本浩氏に聞く!日本の電力システム改革と今後の展望
2019年1月8日 0:00
IoTを活用しVPP(仮想発電所)を目指すデマンドレスポンスと分散エネルギー資源の統合
2016年5月9日 0:00