経済産業省が推進する4つの国内スマートコミュニティ実証事業
現在、日本が推進しているスマートグリッド/マイクログリッドやスマートコミュニティに関する実証事業は、
- 経済産業省が国内4カ所で推進するスマートコミュニティ実証事業
- NEDOが世界8カ所で推進する国際的なスマートコミュニティ実証事業
という2つの大きな枠組みで推進されている。
国内における主要な実証事業は、経済産業省が「次世代エネルギー・社会システム実証」を2010年度から展開している。これは広く知られているように、表1に示す横浜市、豊田市、京都府(けいはんな学研都市)、北九州市という4つの地域で展開されているスマートコミュニティ実証事業である。
表1 経済産業省の次世代エネルギー・社会システム実証4地域のマスタープラン
【次世代エネルギー・社会システム実証】 経済産業省の新成長戦略の「グリーン・イノベーションによる環境・エネルギー大国戦略」におけるスマートグリッドの構築と海外展開を実現するための取組として位置づけられる事業。実証期間は平成22(2010)~26(2014)年度。
(http://www.meti.go.jp/press/20100811001/20100811001.pdf)
※マスタープランの詳細は経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム協議会」のページ(http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004633/)で確認できる。
一方、NEDO注1は、表2に示すように米国/3カ所、欧州/2カ所、アジア/3カ所の計8カ所で、スマートコミュニティに関する国際実証事業を推進している。それを世界地図上に整理して示すと、図1のようになる。また、これら8カ所のほか、イギリスなどで新規事業の立案に向けた調査などが進められている。
表2 NEDOが推進する海外のスマートコミュニティの一覧
図1 NEDOが取り組む海外スマートコミュニティ実証事業の一覧
※本記事中で特に明記していない図・表・写真は、NEDOの提供。
▼ 注1
NEDO:New Energy and Industrial Technology Development Organization、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構