今後のロードマップ:さらに選択肢の多いサービスを

今後のロードマップ:さらに選択肢の多いサービスを

Rieko Sato

─編集部:最後に、今後のロードマップについて教えてください。

佐藤:ご存じの通り、東京電力は2014年4月から、東京都小平市を皮切りに一般家庭へ、双方向の通信機能をもったスマートメーターの導入を順次進めています。これによって、各家庭における電力量の使用情報を収集(自動検針)して電気料金を算定するだけにとどまらず、さらに新しいメニューやサービスを提供できる環境を整備してきています。

 スマートメーターは、2015年度末時点の設置数は約450万台ですが、4年後の2020年度末には東京電力管内の約2,000万軒すべての世帯に導入・設置が完了する予定です。

 また、2017年4月からは、ガスの小売全面自由化が始まります。先ほど申しましたが、東京電力は家庭用のガスの小売全面自由化にも参入し、お客さまとの契約を、東京電力の「電気」だけでなく東京電力の「ガス」も含めた幅広いセット割引プランにしたビジネスを、積極的に展開していきたいと考えています。

 その頃には、さらにIoT(モノのインターネット)技術が現在よりももっと普及していると思いますし、IoTを駆使したより便利なサービスをお客さまに提供していきたいと思っています。当然のことですが、提携している事業者様ももっと増え、お客さまには「電気」と「ガス」を基本に、多様なセットプランとともに選択肢の多いサービスを提供できるようにしていきたいと考えています。

─編集部:ありがとうございました。

(終わり)

◎Profile

佐藤梨江子(さとう りえこ)

佐藤梨江子(さとう りえこ)

東京電力(株)執行役員 カスタマーサービス・カンパニー バイスプレジデント

1988年3月 御茶ノ水女子大学卒業
1990年3月 筑波大学大学院修了
1990年4月 東京電力入社
2009年7月 販売営業本部品質・人材育成サポートグループマネージャー
2011年8月 福島原子力被災者支援対策本部福島原子力保障相談室運用企画部などを経て、2013年4月、現職に就任

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