IoT時代を背景に、IVIが「IoT推進ラボ」と「RRI」と連携
写真1 参加者450名で満席となった「IVI公開シンポジウム2016」の会場風景
現在、日本の産業革命はIoT時代を背景に、
- 日本の次世代のあらゆる産業、すなわち製造分野から、モビリティ(自動走行)、医療・健康、農業、公共インフラ・建設、エネルギーなどの分野に至るまで、予算も含めて幅広い支援を行う「IoT推進ラボ」(IoT推進コンソーシアム傘下)
- 製造業における生産システム改革や、ロボット利活用推進、ロボット・イノベーション推進を行う「ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI:Robot Revolution Initiative)」
- “ゆるやかな標準”による製造業における次世代のネットワークシステムづくりを目指す、「IVI」(インダストリアル・バリューチェーン注3・イニシアチブ、2015年6月設立、表1)
表1 IVI(インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ)のプロフィール
出所 https://www.iv-i.org/を参考にインプレスSmartGridニューズレター編集部が作成
の三者が連携し、活発な活動を展開している。
IoT推進ラボ、RRI、IVIの3つの組織が連携して次世代産業システムを目指す活動は、先行するドイツのIndustrie 4.0や米国のIIC(Industrial Internet Cosortium)などに対抗できる体制であり、国際的にも注目されている。
IVIの組織構成と4つの委員会
IVIは、IVI総会をトップに、図1に示すような組織構成となっており、幹事会の下には、ビジネス連携委員会、標準モデル委員会、インフラ支援委員会、パブリシティ委員会の4つの委員会(表2)が設置されている。
図1 IVI(インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ)の組織構成図
出所 https://www.iv-i.org/organization.html(2016年3月時点)
表2 IVIの各委員会の内容
さらに委員会の下には、必要に応じてWG(ワーキンググループ)が設置される。例えば、ビジネス連携委員会の下には、すでに
表3に示す20個のWGが設置され、活動している。
▼ 注1
https://www.iv-i.org/events/160310.html
▼ 注2
本記事の詳細については、『世界のインダストリアルIoT最新動向 2016』(2016年3月30日、インプレス刊)を参考にしていただきたい。
▼ 注3
バリューチェーン:企業間、組織間での価値連鎖の仕組み。ものづくりにおいて、原材料の調達から製品・サービスが顧客に届くまでの企業活動を、一連の価値(Value:バリュー)の連鎖(Chain:チェーン)としてとらえる考え方。IVIでは、サプライチェーンとエンジニアリングチェーンを統合したものとして定義している。