[連載]

タブレットとクラウドで既存の発電所を効率化-東京電力・袖ケ浦火力発電所におけるICT化戦略をみる(前編)-

2016/05/26
(木)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

≪4≫Office365クラウドサービスを搭載したタブレットの活躍

写真3 防爆型の「タブレット」〔パナソニック製、KDDI(au)対応モデル〕の外観

写真3 防爆型の「タブレット」〔パナソニック製、KDDI(au)対応モデル〕の外観

出所 編集部撮影

 袖ケ浦火力発電所で開始されたICTプロジェクト(2015年4月からスタート)は、前述したマイクロソフトのOffice 365クラウドサービスを利用した、写真3に示す防爆型注5の「タブレット(5型)」(パナソニック製、写真3、表3)を使用して、業務効率を向上させるプロジェクトである。

従来、LNG設備に関するデータの記録採取時に紙(記録用紙)で行われていた「LNG設備点検」作業を、クラウドと連携させ、紙から電子データに変更することによって、作業時間を削減し業務の効率化を図っている。Office 365はデータ共有型のツールであるため、現場で入力されたデータは現場から離れた現地事務所のパソコンでもほぼ同時に見ることもできる。

さらに、「LNG設備点検」作業の結果を集約した「報告書」の作成についても、紙を廃止し、電子データにすることによって事務処理を効率化した。この作業は、東京電力フュエル&パワーの関連会社である、東電フュエル(株)に委託して行われている。

(後編につづく)

表3 タブレット「Panasonic FZ-E1」(5型。防爆モデル)の主な仕様

表3 タブレット「Panasonic FZ-E1」(5型。防爆モデル)の主な仕様

出所 http://panasonic.biz/pc/prod/pad/e1/spec.html


(注5)防爆型:ガス基地であるため、ガス漏れによる火災防止対策のため、防爆型になっている。例えば、カメラのシャッター動作時などにスパークが発生し、ガスに着火する危険がある。

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