[トピックス]

NTTアノードエナジーが中期ビジョンを発表!

― 2025年に6,000憶円目指し5分野でスマートエネルギー事業 ―
2019/12/12
(木)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

 NTTグループの「スマートエネルギー事業」を推進する会社として、2019年6月に設立されたNTTアノードエナジーは、2019年9月9日には小売電気事業者として登録され、エネルギー事業に関するNTTグループの統括会社として、同年9月10日から事業を開始した。

 NTTグループの「スマートエネルギー事業」を推進する会社として、2019年6月に設立されたNTTアノードエナジーは、2019年9月9日には小売電気事業者として登録され、エネルギー事業に関するNTTグループの統括会社として、同年9月10日から事業を開始した。

 傘下に子会社として収めた、電力小売事業を営む「エネット」や、太陽光発電の見える化サービスなどを展開する「NTTスマイルエナジー」とともに、スマートエネルギーソリューションやエネルギーマネジメントシステムの開発を開始している。さらに2019年11月12日、「NTTアノードエナジー中期ビジョン」を発表した。NTTアノードエナジーは、NTTグループがもつ、

  1. ICTプラットフォーム:AI・IoT・ブロックチェーンなどによる自立的な制御技術
  2. 直流送配電:通信電源技術および電力オペレーション技術
  3. 通信ビルリソース:リチウムイオン電池の導入とHDVC(高電圧直流システム)技術

をベースに、発電・送配電/蓄電・小売/卸売の3つの領域において、図に示す、①バックアップ電源事業、②VPP(仮想発電所事業)、③グリーン電力事業、④電力小売事業、⑤新サービス事業の5つの分野で事業を展開(B2B2Xモデル注)していく。

図 NTTアノードエナジー株式会社5つの事業を展開(B2B2Xモデル)

図 NTTアノードエナジー株式会社5つの事業を展開(B2B2Xモデル)

出所 https://www.ntt-ae.co.jp/pdf/press20191112.pdf

 これらの展開とともに、既存の交流系統網を補完する直流エリア・グリッドを構築し、新しい価値をビジネス化していく。5年後の2025年には、NTTグループにおけるエネルギー事業の売上規模を6,000億円へと倍増を目指している。

 今後は、再エネやEV関連、蓄電池、ICTなどの分散エネルギー基盤に対して、1,000億円/年規模という積極的な投資を行い、多種多様な分野でアライアンスを推進していく。


注 B2B2Xモデル:Business to Business to Xモデル。NTTアノードエナジー(B:パートナー)⇒ 顧客層をもつサービス提供者(B:メインプレーヤー。ミドルBともいわれる)⇒ X(エンドユーザー:個人・企業)」という流れでサービスを提供するビジネスモデル。NTTアノードエナジーは主役(メイン)ではなく、あくまでもミドルB(メインプレーヤー)のパートナーとなるビジネスモデル。

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