ヤンマー(YES)のFIT発電事業のビジネスモデル
次に、ヤンマー(YES)のFIT発電事業におけるビジネスモデルを見てみよう。
図2は、ヤンマー(YES)におけるFIT発電事業のビジネスモデルのイメージであり、
- 事業者(例:栃木県の下水処理場等)
- ヤンマー(YES)(発電事業者)
- 電力会社
の3者の関係を示したものである。
図2に示すように、
①ヤンマー(YES)は、発電事業者として下水処理場(例:栃木県)などの事業者に発電設備を導入する。
②事業者(例:栃木県)から購入したバイオガスで発電を行い、電力会社に電気をFIT価格(39円/kWh注2)で販売し、売電収入を得る。
③下水処理場などを運営する事業者(例:栃木県)は、バイオガスの販売と発電設備用の土地を貸与することによって、ガス売却益と土地の利用料を発電事業者であるヤンマー(YES)から受け取る。
というビジネスモデルであるため、双方がメリットを享受できる。
図2 FIT発電事業:ビジネスモデルのイメージ(主なターゲット:下水処理場、食品工場)
出所 ヤンマーエネルギーシステム株式会社「エネルギーソリューションについて」、2020年2月27日
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今後、ヤンマー(YES)は、全国の自治体などに対して、中小規模の下水処理施設などから発生する未利用のエネルギー資源の有効活用を提案し、エネルギーの地産地消を実現できるシステムの構築を推進していく。