[標準化動向]

802.16(BWA)の標準化動向(2):WiMAX環境におけるMMR(マルチホップ・リレー)の利用モデル

WiMAX環境における MMR(マルチホップ・リレー)の利用モデルを審議
2006/08/28
(月)
SmartGridニューズレター編集部

MMRの技術的要求条件(文書番号:C802.16j-06_050r4)

この文書は、802.16j(MMR)の技術要求条件に対するガイドラインとしてまとめられたものであり、次の3項目から構成される。

(1) ハイレベルな要求条件

(2) 必須要求条件の一覧表

(3) オプション要求条件の一覧表

【1】ハイレベルな要求条件

要求条件は、TGjのPAR(Project Authorization Request、プロジェクト要求条件)に基づいて作成されており、端末(MS/SS)の機能変更は行われない。また、既存の標準規定(IEEE 802.16-2004およびIEEE 802.16e-2005)に準拠した端末(MS/SS)に、完全な後位互換性を要求し、既存のPHY/MAC(物理レイヤ/MACレイヤ)の標準規定を最大限活用し、最小限の変更で実現することを求めるものである。MMR-BSから中継器のリンクに関しては、LOSおよびNLOS双方の運用と、2以上のホップ数を想定する。

一方、中継器については、既存の標準規定におけるオプション項目をサポートしなくてもよく、また、中継器は制御および管理に必要となるメッセージの生成は行うが、自身がトラフィックを発生することは想定しない。

【2】中継器への機能要求

(1) 必須要求条件の一覧を表1に示す。

表1 必須要求条件の一覧
表1 必須要求条件の一覧 (クリックで拡大)

(2) オプション要求条件の一覧を表2に示す。

表2 オプション要求条件の一覧
表2 オプション要求条件の一覧 (クリックで拡大)

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