中部電力は2016年11月24日、経済産業大臣からガス小売り事業者として登録を受けたと発表した。改正ガス事業法が定める2017年4月のガス小売り全面自由化に合わせて、ガス小売り事業に参入する計画を立てている。
販売エリアは東邦ガスの供給エリア。東邦ガスが保有するガス管でガスを搬送する計画だ。ガス管の維持管理は東邦ガスが受け持つ。定期的なガス機器の検査は中部電力が担当する。ガス料金メニューは検討中だが、2017年1月から受付を始めることを明らかにしているので、その時点で料金メニューもはっきりすると考えられる。
図 東邦ガスの供給エリア。中部電力はこのエリアを対象にガス販売を始める
出所 東邦ガス
中部電力は企業向けにガス事業の実績を積んできている。液化天然ガスの輸入事業は30年以上前から続けており、2001年からは工場や病院といったガスを大量に消費する施設を対象にガスを販売している。年間のガス販売量は100万トンにもなるという。
経済産業省は全面自由化に先立って、2016年8月からガス小売事業の登録申請を受け付けているが、11月24日現在の登録業者は関西電力、東京電力エナジーパートナー、東北天然ガス、日本ファシリティ・ソリューション、中部電力の5社。
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